BRUNSWICK CROWN 78U(クラウン78U)レビュー|78Dウレタンとは思えない強さとコントロール性能

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はじめに

「78Dウレタンは硬くなって、以前のウレタンより曲がらない」

そんなイメージを持っているボウラーも多いのではないでしょうか。

しかし、ブランズウィックの**クラウン78U(CROWN 78U)**は、単純に硬度を78Dにしただけのウレタンボールではありません。

硬度78Dのソリッドウレタンカバーに、比較的高いRGと大きめのディファレンシャルを持つティアード・ヘキサゴンコアを組み合わせることで、ウレタンらしいコントロール性能を残しながら、しっかりとしたフレアと曲がりを狙った設計になっています。

特に、

「78Dでもある程度しっかり曲がってほしい」

「スポーツコンディションでラインを小さく取りたい」

「リアクティブでは先が動きすぎる」

「回転数が多くても扱いやすいボールが欲しい」

というボウラーには非常に気になる存在でしょう。

今回はクラウン78Uのスペックから特徴、レーン上で期待できる動き、メリット・デメリット、どんなボウラーに向いているのかまで詳しく解説します。

クラウン78Uとは?

クラウン78Uは、ブランズウィックから2025年12月に登場した78Dウレタンボールです。

最大の特徴は、**「硬いウレタン+比較的強いコア」**という組み合わせ。

78Dウレタンは硬度の低い従来型ウレタンと比較すると、どうしてもカバー単体ではレーンへの噛みが弱くなりやすくなります。

そこでクラウン78Uでは、クラウン・ビクトリーにも採用されたティアード・ヘキサゴンコアを搭載。

カバーだけに頼るのではなく、コアによる転がりやフレアポテンシャルを利用してボール全体の動きを作るという考え方が非常に面白い一球です。

「78Dだから曲がらない」と決めつける前に、一度チェックしてほしいタイプのウレタンです。

クラウン78Uのスペック

項目スペック
メーカーブランズウィック
ボール名クラウン78U
カバーストックウレタン・ソリッド78D
コアティアード・ヘキサゴン
コアタイプシンメトリック(対称)
RG(15ポンド)2.549
Diff(15ポンド)0.046
カラーパープル/グレー
表面仕上げ500 → 1000 Siaair Micro Pad
パフォーマンスアドバンスド/コントロール/40
発売2025年12月

15ポンドでRG 2.549、Diff 0.046という数値は、クラウン78Uを理解するうえで非常に重要です。

いわゆる「弱いコアを入れたウレタン」とは少し方向性が違います。

高めのRGによって過剰に早く立ち上がることを抑えつつ、0.046というディファレンシャルによってフレアを確保する設計です。

つまり、

「ウレタンの安定感は欲しい。でも弱すぎるウレタンでは物足りない」

というニーズを狙ったスペックだと考えると分かりやすいでしょう。

クラウン78Uの特徴

クラウン78U最大の特徴

① 硬度78Dのソリッドウレタン

クラウン78Uには、その名前の通り硬度78Dのウレタンカバーストックが採用されています。

ウレタンの魅力は、リアクティブとは違うレーンへの読みやすさです。

リアクティブボールの場合、ドライゾーンに触れた瞬間に急激に向きを変えることがあります。

一方、ウレタンは比較的緩やかに反応するため、

「ここから曲がり始める」

「これ以上外へ出したら戻らない」

といった判断がしやすいのが特徴です。

クラウン78Uも基本的には、このコントロール性能を重視したボールです。

② ティアード・ヘキサゴンコアを搭載

クラウン78Uで特に注目したいのがコアです。

搭載されているティアード・ヘキサゴンコアはクラウン・ビクトリーにも採用された形状で、クラウン78Uでは78Dウレタンの弱点を補う重要な役割を担っています。

一般的に硬いウレタンはカバーだけで大きな動きを作ることが難しくなります。

そこでコア側のポテンシャルを高める。

この設計によって、

「ウレタンらしい滑らかさ+従来の78Dウレタン以上の存在感」

を狙っているわけです。

③ Diff 0.046というウレタンとしては存在感のある設計

15ポンドのDiffは0.046

ここはクラウン78Uを選ぶ大きな理由の一つでしょう。

ディファレンシャルがあることでフレアが発生しやすくなり、常に同じ場所だけでレーンに接触することを避けながら転がっていきます。

その結果、78Dという硬いウレタンカバーでありながら、コアを使って動きを作りやすくしています。

クラウン78Uは、

「カバーはウレタン、動きの強さをコアで補う」

という設計思想が分かりやすいボールです。

クラウン78Uのレーン上での動き

クラウン78Uの軌道を一言で表現するなら、

「ウレタンらしく読みやすい。でも思ったよりしっかり動く」

というイメージです。

国内の複数テスターからも、78Dから想像する以上のキャッチやバックエンドの動きを感じたという評価が出ています。

ただし、リアクティブのように奥で急激に方向転換するボールではありません。

スキッド

レーン中盤で安定

バックエンドで滑らかに向きを変える

という流れをイメージすると分かりやすいでしょう。

特にスポーツコンディションのような、

「大きく外へ振りたくないレーン」

では、この予測しやすさが大きな武器になります。

クラウン78Uはどんなコンディションに強い?

メーカー側では、ドライ〜ミディアム付近が適正コンディションとして示されています。

個人的にクラウン78Uの魅力が最も出やすいと考えるのは、ショート〜ミディアム系のスポーツコンディションです。

例えば、

リアクティブでは奥が敏感すぎる。

でも弱いウレタンではポケットまでボールが動き切らない。

こういった場面です。

クラウン78Uならウレタン特有の読みやすさを残しながら、ティアード・ヘキサゴンコアによる動きを利用できます。

特に回転量の多いボウラーや両手投げでは、リアクティブでラインを大きく取るよりも、

「外から直線的にポケットへ集める」

ような攻略で活躍しやすいでしょう。

クラウン78Uのメリット

ウレタンなのに動きを感じやすい

78Dという硬さから「ほとんど曲がらないのでは?」と思うかもしれません。

しかしクラウン78Uは比較的強いコアを搭載しているため、78Dウレタンの中でも動きを感じやすい設計になっています。

軌道を予測しやすい

バックエンドで突然向きを変えるタイプではないため、難しいコンディションでもラインを組み立てやすいのがメリット。

特にスポーツコンディションでは大きな武器になります。

高回転ボウラーとの相性が良い

回転数が多いボウラーの場合、リアクティブでは動きすぎてしまうことがあります。

クラウン78Uなら回転を利用しながら、必要以上にバックエンドを暴れさせないラインを作りやすくなります。

表面調整で性格を変えられる

箱出しは500→1000 Siaair Micro Pad。

表面を調整することで、より手前からキャッチさせる方向へ変化させることも可能です。

ウレタンは表面状態によって印象が大きく変わるため、自分が投げるコンディションに合わせて調整する楽しさがあります。

クラウン78Uのデメリット

もちろん万能ではありません。

まず注意したいのが、オイル量が多い場所では78Dウレタンらしい弱さが出る可能性があることです。

コアが強いからといって、リアクティブのようにオイルの中から強引に曲げられるわけではありません。

オイルの濃い場所へ入れすぎると、

「そのまま抜けてしまう」

というケースも考えられます。

また、ウレタンは投球を重ねることでレーン上のオイル移動にも影響を与えます。

キャリーダウンが発生してくると、最初は動いていた場所からボールが抜け始める可能性もあります。

そのため、

「ウレタンだから最後まで同じラインで投げ続ければいい」

という考え方は危険です。

クラウン78Uはこんな人におすすめ

クラウン78Uを特におすすめしたいのは、

・スポーツコンディションを投げる人
・ショートパターン用のボールを探している人
・回転数の多いボウラー
・両手投げボウラー
・リアクティブではバックエンドが動きすぎる人
・78Dウレタンでもある程度曲がりが欲しい人
・従来型ウレタンより強い選択肢が欲しい人

です。

逆に、

「ハウスコンディションしか投げない」

「大きく曲げてストライクを取りたい」

「奥で鋭く切れるボールが好き」

という人の場合、クラウン78Uの優先順位は低くなるかもしれません。

クラウン78Uは派手な曲がりを楽しむボールではなく、難しいレーンを攻略するための戦略的なボールだと考えた方がいいでしょう。

78Dウレタンの中でも面白い存在

現在は78Dクラスにもさまざまな選択肢があります。

その中でクラウン78Uが面白いのは、単純に「昔のウレタンを硬くしただけ」ではないところです。

硬いウレタンカバーによって失われるリアクションを、よりダイナミックなコア設計で補う。

この発想によって、

コントロール性能と動きの強さを両立させようとしている

のがクラウン78Uです。

特に、従来の78Dウレタンを投げて、

「安定するけど、もう少しボールが動いてほしい」

と感じていた人には比較候補に入れてほしい一球です。

実戦でも結果を残している

クラウン78Uはスペックだけで注目されているボールではありません。

2026年5月に開催されたJPBA「Glicoセブンティーンアイス杯」第13回プロアマボウリングトーナメントでは、藤永北斗プロがクラウン78Uを使用して804シリーズ(267・258・279)を記録しています。

難しいコンディションでラインをコントロールしながらスコアを作るという、クラウン78Uの特徴を考えるうえでも興味深い実績です。

クラウン78U総合評価

性能評価
直進性★★★★☆
手前のキャッチ★★★★☆
バックエンド★★★☆☆
コントロール性能★★★★★
扱いやすさ★★★★☆
スポーツコンディション適性★★★★★
高回転ボウラーとの相性★★★★★

※評価はスペック・メーカー情報・投球レビューなどをもとにした当サイト独自の目安です。

まとめ

クラウン78Uは「曲がる78Dウレタン」を求める人に注目の一球

ブランズウィックのクラウン78Uは、単純な78D規格対応ボールではありません。

ウレタン・ソリッド78D × ティアード・ヘキサゴンコア × RG 2.549 × Diff 0.046

という組み合わせによって、

「ウレタンのコントロール性能は残したい。でもボールとしての動きも欲しい」

というニーズに応えようとした非常に面白い設計です。

リアクティブほど激しく反応せず、弱いウレタンよりもしっかりと存在感がある。

この中間的な立ち位置こそ、クラウン78U最大の魅力ではないでしょうか。

特にスポーツコンディションやショートパターン、高回転・両手投げのボウラーにとっては、バッグに入れておくことで攻略の選択肢を増やしてくれる可能性があります。

ウレタンは「とにかく曲がらないボール」ではありません。

重要なのは、リアクティブとは違う動きでレーンを攻略できること。

クラウン78Uは、そのウレタンという武器を現代の78D基準でさらに進化させた一球と言えるでしょう。

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