はじめに
ボウリングボールの中には、発売から時間が経っても多くのボウラーの記憶に残り続ける「名作」と呼ばれるボールがあります。
STORMの**「フィジックス(PHYSIX)」**も、そんなボールの一つです。
フィジックスは2018年に登場したハイパフォーマンスボールで、強いカバーストックと独自の**Atomic Core(アトミックコア)**を組み合わせることで、オイルをしっかり使いながら強烈なバックエンドリアクションを生み出します。
「オイルに強いボールが欲しい」
「強い曲がりが欲しい」
「手前からしっかり転がって、最後までピンに食い込むボールが欲しい」
そんなボウラーに注目してほしいボールです。
フィジックスのスペック
まずはフィジックスの基本スペックをチェックしてみましょう。
| 項目 | スペック |
| メーカー | STORM(ストーム) |
| ボール名 | フィジックス(PHYSIX) |
| 発売 | 2018年 |
| ボールタイプ | ハイパフォーマンス |
| カバーストック | NRG Hybrid Reactive |
| コア | Atomic Core |
| コアタイプ | 非対称コア |
| RG | 2.48(15ポンド) |
| ディファレンシャル | 0.053 |
| PSA差 | 0.017 |
| 表面仕上げ | 3000グリット・アブラロン |
| 推奨コンディション | ミディアム~ヘビーオイル |
| カラー | レッド/ブルー/パープル |
| フレグランス | アップルベリー・クリスプ |
※スペックはメーカー公表値を基準にしています。ポンド数によって数値が異なる場合があります。
フィジックスの特徴
フィジックス最大の特徴は「Atomic Core」
フィジックスを語るうえで外せないのが、Atomic Coreです。
フィジックスには非対称のAtomic Coreが搭載されており、低めのRGと大きなディファレンシャルによって、強い転がりと高いフレアポテンシャルを実現しています。
特にディファレンシャルが0.053と非常に大きいことがポイント。
レーン上でしっかりフレアを作りながら、ブレークポイントから大きく向きを変えることができます。
「ただ曲がるだけ」ではなく、ボール全体が力強く動くのがフィジックスの魅力です。
NRG Hybrid Reactiveが生み出す強いオイル対応力
カバーストックにはNRG Hybrid Reactiveを採用。
ハイブリッドタイプのリアクティブカバーによって、オイルのあるレーンでもしっかりとボールを走らせながら、ブレークポイントでは強い反応を出してくれます。
特に、
- ミディアムオイル
- ミディアムヘビーオイル
- ヘビーオイル
- スポーツコンディション
など、オイルをしっかり使いたい状況で力を発揮します。
手前でボールが暴れにくく、オイルを利用して奥まで運びやすいのも特徴です。
フィジックスのボールリアクション
フィジックスの軌道を簡単に表現するなら、
「強い転がりから、バックエンドまで力強く続くストロングアーク」
というイメージです。
手前では安定して進み、中盤から徐々に立ち上がり、ブレークポイントから強くポケット方向へ向かっていきます。
さらに、ポケットに入ってからもボールが失速しにくく、ピンに対して強いエネルギーを伝えてくれます。
そのため、オイルが多いコンディションで「ボールが先で曲がらない」という悩みを持つボウラーにも向いています。
フィジックスはどんなレーンにおすすめ?
フィジックスが最も活躍するのは、やはりオイルがしっかり入っているレーンです。
フィジックスはどんなレーンにおすすめ?
例えば、
ミディアム~ヘビーオイル
フィジックスの強いカバーがしっかりオイルを捉え、安定したボールモーションを作りやすくなります。
スポーツコンディション
オイルへの対応力と強いコアを持っているため、難しいコンディションでのボール選択肢としても魅力があります。
オイルが長く感じるコンディション
手前のオイルをしっかり使い、奥で強く向きを変えるラインを作りやすいでしょう。
フィジックスのメリット
① オイルに強い
最大のメリットの一つがオイルへの強さです。
手前にオイルが多くても、ボールがしっかりレーンを進んでくれます。
② フックポテンシャルが高い
大きなディファレンシャルを持つAtomic Coreによって、非常に高いフレアポテンシャルを持っています。
しっかり曲がるボールを探しているボウラーには魅力的です。
③ 転がりとバックエンドのバランスが良い
「手前は安定しているのに、奥ではしっかり曲がる」というバランスがフィジックスの魅力。
強いボールですが、単純な「暴れるボール」ではありません。
④ ピンアクションが強い
ポケットに入ってからもボールのエネルギーが残りやすく、ピンに対して強く当たっていく印象があります。
ストライクを狙ううえで非常に頼もしいボールです。
フィジックスのデメリット
もちろん、強いボールだからこその弱点もあります。
フィジックスはオイルに強い反面、レーンが乾いてくると扱いが難しくなる場合があります。
特に、
「手前からボールが曲がり始める」
ようになった場合は、ラインを変えるか、より弱いボールへのチェンジを検討したほうがいいでしょう。
また、ボウリングを始めたばかりの初心者にとっては、フィジックスの性能を十分に引き出すのが難しい場合があります。
フィジックスの投げ方
フィジックスを投げるときに意識したいのは、
「ボールの強さを無理に出そうとしない」
ことです。
フィジックスはボール自体に十分な性能があります。
そのため、無理に回転数を増やしたり、外へ大きく出したりする必要はありません。
まずはオイルをしっかり使って、ボールをレーン奥まで運ぶことを意識してみましょう。
そこからブレークポイントを探し、ボールが自然にポケットへ向かうラインを作るのがおすすめです。
フィジックスはこんな人におすすめ
フィジックスに合うボウラー
フィジックスは特に以下のようなボウラーにおすすめです。
- オイルに強いボールが欲しい
- 強い曲がりが欲しい
- ストロングアーク系の軌道が好き
- 大会で使える強いボールが欲しい
- スポーツコンディションにも対応したい
- 手前のオイルでボールが負けてしまう
- ピンアクションの強いボールが欲しい
特に中級者以上のボウラーなら、フィジックスの性能をより引き出しやすいでしょう。
フィジックスの総合評価
| 評価項目 | 評価 |
| オイル対応 | ★★★★★ |
| フック性能 | ★★★★★ |
| 転がり | ★★★★★ |
| バックエンド | ★★★★★ |
| ピンアクション | ★★★★★ |
| コントロール性能 | ★★★★☆ |
| ドライ対応 | ★★☆☆☆ |
| 総合評価 | ★★★★★ |
まとめ
STORMの**フィジックス(PHYSIX)**は、強いオイル対応力と高いフックポテンシャルを持ったハイパフォーマンスボールです。
Atomic CoreとNRG Hybrid Reactiveの組み合わせによって、
「手前では安定して走る」
↓
「中盤からしっかり立ち上がる」
↓
「バックエンドで強く曲がる」
という力強いボールモーションを作り出します。
特にミディアム~ヘビーオイルでは、その性能を存分に発揮してくれるでしょう。
最近のボールと比べても、フィジックスならではの強いストロングアーク系の動きを好むボウラーには魅力的な存在です。
「オイルに負けない強いボールが欲しい」
「強い曲がりと安定した転がりを両立したい」
そんなボウラーには、フィジックスはぜひ一度試してほしい名作ボールです。
ボールラインナップの中に1個入れておけば、オイルが多いコンディションで心強い武器になってくれるでしょう。



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