ストームの人気シリーズ「フィジックス」。
その中でも、オイルへの強さを重視したモデルとして登場したのが「ニュートロン・フィジックス(NEUTRON PHYSIX)」です。
フィジックスシリーズが好きなボウラーなら、一度は名前を聞いたことがあるボールではないでしょうか。
最初にお伝えしておくと、筆者はニュートロン・フィジックスを実際に投球した経験はありません。
そのため、この記事では「実際に投げてみた感想」として紹介するのではなく、メーカー公表スペックやボールの構造、公開されている情報をもとに、
「どのような特徴を持ったボールなのか」
「どんなレーンコンディションで選択肢になりそうなのか」
という視点からニュートロン・フィジックスを掘り下げていきます。
これから中古ボールを探している方や、歴代フィジックスシリーズについて調べている方の参考になれば幸いです。
ニュートロン・フィジックスとは?
ニュートロン・フィジックスは、ストームから2019年10月に発売されたフィジックスシリーズのボウリングボールです。
大きな特徴となっているのが、
「NRGソリッドリアクティブ」
と
「アトミックコア」
の組み合わせです。
フィジックスシリーズとして初めてソリッド素材を採用したモデルで、メーカーではミディアムヘビーからヘビーオイル向けとして位置付けられています。
フィジックスらしい低RG・高ディファレンシャルのアトミックコアに、オイルへの対応力を意識したNRGソリッドを組み合わせたことで、レーン手前から中盤をしっかり使いたい場面を想定したスペックになっています。
ニュートロン・フィジックスのスペック
| 項目 | スペック |
| メーカー | ストーム |
| ボール名 | ニュートロン・フィジックス |
| カバーストック | NRGソリッドリアクティブ |
| コア | アトミックコア |
| RG | 2.480(15ポンド) |
| ディファレンシャル | 0.053(15ポンド) |
| マスバイアス差 | 0.017(15ポンド) |
| フレア | 6インチ+ |
| 表面仕上げ | 2000グリット・アブラロン |
| 硬度 | 73〜75 |
| カラー | ブラック/ネイビー/オレンジ |
| 取扱重量 | 12〜16ポンド |
| フレグランス | オレンジチョコレート |
| 適正レーン | ミディアムヘビー〜ヘビーオイル |
15ポンドでRG2.480、ディファレンシャル0.053という数値からも、コアの存在感がかなり大きいことが分かります。
さらに表面仕上げは2000グリット・アブラロン。
スペックだけを見ると、手前を軽快に走らせてバックエンドで一気に向きを変えるタイプというより、オイルのあるレーンで早めにボールを立ち上げ、レーン全体を使って曲がりを作ることを狙った構成と考えられます。

ニュートロン・フィジックスの特徴
NRGソリッドリアクティブを搭載
ニュートロン・フィジックスを語るうえで重要なのが「NRGソリッドリアクティブ」です。
メーカーはNRGソリッドについて、ボールとレーンのコンタクトを高め、難しいコンディションでもコントロール性能を発揮することを狙ったカバーとして説明しています。
ニュートロン・フィジックスの表面仕上げが2000グリット・アブラロンであることも含めて考えると、オイル上である程度しっかり摩擦を作りたい場面と相性の良い設計だと考えられます。
逆に、オイル量が少なくなったレーンではカバーの強さが必要以上に出てしまう可能性があります。
「強いボール=どんなレーンでも使いやすい」
というわけではありません。
ボールの性能を活かすには、それに合ったオイル量が残っていることも重要です。
アトミックコアの特徴
ニュートロン・フィジックスには「アトミックコア」が搭載されています。
15ポンドでRG2.480という低い数値が特徴で、ボールが比較的早い段階から回転を起こしやすい設計です。
さらにディファレンシャルは0.053。
フレアポテンシャルも6インチ+と公表されているため、しっかりとトラックフレアを発生させながらレーンを攻略することを狙ったコアだと読み取れます。
フィジックスシリーズの特徴を考えるうえで、このアトミックコアは非常に重要な存在です。
ニュートロン・フィジックスの場合、そのコアにNRGソリッドを組み合わせています。
強いカバーだけに頼るのではなく、コアとカバーの両方からレーン中盤の安定感を作ろうとしているところが、このボールの面白い部分ではないでしょうか。
どんなボールモーションが予想できる?
ここからは実投した感想ではなく、スペックとメーカー公表情報から考えられるボールモーションについてです。
ニュートロン・フィジックスは、手前をスキッドさせてドライゾーンで急激に方向転換するようなタイプより、
「オイルを使いながら中盤からしっかり起き上がる」
というイメージで考えたほうが分かりやすそうです。
NRGソリッドと2000グリット仕上げによってレーンとの摩擦を作り、低RGのアトミックコアによって比較的早い段階から回転を立ち上げる。
そして高いディファレンシャルによってフレアを確保する。
こうしたスペックから、ある程度オイル量のあるコンディションで安定した曲がりを求める場面が主戦場になると考えられます。
ただし、実際の動きはドリルレイアウト、ボウラーの球速・回転数・回転軸、レーン素材、オイルパターンなどによって変化します。
スペックだけで全員が同じ動きをするわけではない点には注意が必要です。
ニュートロン・フィジックスが活躍しそうなレーン
メーカー公表の適正レーンは「ミディアムヘビー〜ヘビー」です。
特に、
・オイル量が多い
・投げ始めでオイルがしっかり残っている
・弱いボールでは滑りすぎてしまう
・レーン中盤でボールをしっかり起こしたい
このような状況では候補になりそうです。
一方で、ゲームが進んで手前のオイルが削られてきた状況や、最初からオイル量が少ないコンディションでは、ニュートロン・フィジックスの強さが扱いにくさにつながる可能性があります。
そうなった場合は、カバーの弱いボールや表面のきれいなボールへ変更するなど、レーン変化に合わせた使い分けが必要になるでしょう。
どんなボウラーに合いそう?
ニュートロン・フィジックスのスペックから考えると、
・オイルに強いリアクティブボールを探している人
・フィジックスシリーズが好きな人
・レーン中盤でしっかりボールを起こしたい人
・ヘビー寄りのコンディション用ボールを探している人
・大会用として強めのボールをバッグに入れておきたい人
などはチェックする価値がありそうです。
特に球速が速く、ボールが曲がる前にピンへ到達してしまうタイプのボウラーにとっては、低RGと強めのカバーを持つボールは選択肢のひとつになります。
ただし、ボウラーによってPAPや回転数、球速は異なるため、「このタイプなら絶対に合う」と断定することはできません。
購入やドリルを検討する場合は、自分の投球データを把握しているプロショップで相談するのがおすすめです。
中古で購入するときの注意点
ニュートロン・フィジックスは2019年発売のモデルなので、現在探す場合は中古品や未使用在庫を見かけるケースもあると思います。
中古ボールの場合は価格だけで判断せず、
・使用ゲーム数
・プラグ歴
・表面加工歴
・傷やクラックの有無
・現在の表面状態
・自分のスパンで再ドリルできるか
なども確認したいところです。
特にリアクティブボールは使用状況やメンテナンスによって表面状態が変化します。
同じニュートロン・フィジックスでも、保存状態や使用歴によってボールリアクションが異なる可能性があるため注意が必要です。
筆者がニュートロン・フィジックスを投げていない理由とレビュー方針
当ブログでは、実際に投げていないボールについて「投げたらこう動いた」「ピンアクションが良かった」といった実体験のような表現は使用しません。
筆者自身、ニュートロン・フィジックスを実際に投球した経験はありません。
そのため本記事では、メーカー公表スペックやボール構造など、確認できる情報を中心に紹介しました。
実投していないからこそ断定的な評価は避け、
「スペックからどのような特徴が読み取れるのか」
という視点を大切にしています。
今後、実際に投球する機会があれば、その際は自分の球速や回転数、使用したレーンコンディションなども含めて実投レビューとして追記したいと思います。
まとめ

ニュートロン・フィジックスはオイルへの対応力を重視したフィジックス
ニュートロン・フィジックスは、NRGソリッドリアクティブとアトミックコアを組み合わせたフィジックスシリーズのボールです。
ポイントをまとめると、
・NRGソリッドリアクティブ搭載
・アトミックコア搭載
・RG 2.480
・ディファレンシャル0.053
・2000グリット・アブラロン仕上げ
・ミディアムヘビー〜ヘビーオイル向け
・フィジックスシリーズ初のソリッドモデル
という特徴があります。
特に注目したいのは、フィジックスシリーズのアトミックコアにNRGソリッドを組み合わせた点です。
スペックを見る限り、オイル上でしっかりとレーンを読みながら、中盤から安定したボールモーションを作ることを狙ったモデルだと考えられます。
筆者は実際にニュートロン・フィジックスを投球していないため、使用感について断定することはできません。
しかし、歴代フィジックスシリーズを振り返るうえでも、シリーズ初のソリッドモデルという特徴を持った興味深い一球です。
中古市場などでニュートロン・フィジックスを見つけて気になっている方は、現在使用しているボールとの役割の違いや、自分が普段投げるレーンのオイル量を考えながら検討してみてください。


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