はじめに
ボウラーから長く支持されているSTORMの人気シリーズ「PHAZE(フェイズ)」。
その最新作として登場したのが、**「PHAZE CRIMSON(フェイズ・クリムゾン)」**です。
フェイズシリーズらしい扱いやすさを残しながら、オイルへの対応力とバックエンドでの力強さを高めた、非常に興味深いボールに仕上がっています。
今回は、フェイズ・クリムゾンのスペックや特徴、どんなボウラーにおすすめなのかを詳しくレビューしていきます。
フェイズ・クリムゾンのスペック
まずはボールのスペックを確認してみましょう。
| 項目 | スペック |
| ボール名 | PHAZE CRIMSON |
| ブランド | STORM |
| カバーストック | NeX™ Pearl Reactive |
| コア | Velocity™ A.I. Core |
| RG | 2.470(15lb) |
| Differential | 0.053(15lb) |
| マスバイアス | N/A |
| フレア | High |
| 表面仕上げ | 2000-grit Abralon® |
| 重量 | 12~16lb |
| カラー | ブラック/クリムゾン/シルバー |
| フレグランス | ストロベリーショートケーキ |
| 適正レーン | Medium |
※15ポンドのスペック。メーカー・販売店公表値を参考にしています。
フェイズ・クリムゾンの特徴
最大の特徴は「NeXパールリアクティブ」
フェイズ・クリムゾンに採用されたカバーストックは、
NeX™ Pearl Reactive
です。
この素材は、STORMの「PHYSIX BLACKOUT」にも採用されたNeX系のカバー。
一般的にパール系リアクティブというと、
「手前を走って、先でキレる」
というイメージがあります。
しかし、フェイズ・クリムゾンは2000グリットの表面仕上げと組み合わせることで、単純な「走って先で急に曲がるパール」ではありません。
手前からオイルをしっかり捉えながら、ブレークポイントでは安定したフッキングを見せるのが特徴です。
2000グリット仕上げがポイント
フェイズ・クリムゾンのもう一つの注目ポイントが、
2000-grit Abralon®
という表面仕上げです。
パールリアクティブでありながら、あえて表面を曇らせることで、オイル上での安定感を高めています。
そのため、
「パールだから先で急に動く」
というより、
手前をスムーズに進みながら、中盤からしっかりレーンを捉え、バックエンドまで安定して動く
というイメージです。
この扱いやすさが、フェイズ・クリムゾンの大きな魅力でしょう。
Velocity A.I. Coreを搭載
コアには、
Velocity™ A.I. Core
を採用しています。
15ポンドでRG2.470、Differential0.053というスペックで、非常に高いフレアポテンシャルを持つ設計です。
Velocity系コアは、フェイズシリーズを語るうえでも重要な存在。
今回のA.I. Coreでは、従来のVelocityコアの特徴をベースにしながら、ボールのダイナミックな動きとピンアクションをさらに引き出しています。
メーカー側も、A.I. Coreならではの優れたピンアクションを特徴として挙げています。
フェイズ・クリムゾンのボールリアクション
フェイズ・クリムゾンの動きをイメージすると、
「スムーズな走り+安定した中盤+強いバックエンド」
という組み合わせです。
特に魅力的なのが、ブレークポイントでの動き。
大きく暴れるような動きではなく、レーンをしっかり捉えながら、力強くポケット方向へ向かってきます。
そのため、
- ラインが読みやすい
- ボールの動きが予測しやすい
- オイルに対して強い
- バックエンドの動きもしっかりある
という、非常にバランスの良いリアクションになっています。
「ベンチマークボール」として使いやすい
フェイズ・クリムゾンは、個人的にはベンチマークボールとして非常に面白い存在だと思います。
ベンチマークボールとは、簡単に言えば、
「その日のレーンコンディションを読むための基準になるボール」
です。
極端に走るわけでもなく、極端に早く曲がるわけでもない。
そのため、
「今日はどれくらいオイルがあるのか?」
「どこからボールが動き始めるのか?」
を確認するのに向いています。
メーカーも「ラインの読みやすさと扱いやすさを兼ね備えたベンチマーク性能」を特徴として紹介しています。
どんなレーンコンディションにおすすめ?
適正レーンは**Medium(ミディアム)**です。
特に、
◎ ミディアムオイル
フェイズ・クリムゾンが最も活躍しやすいコンディション。
手前での安定感とバックエンドの動きのバランスが良いため、ハウスコンディションでも使いやすいでしょう。
◎ 少しオイルが多めのコンディション
NeXパールリアクティブと2000グリットの組み合わせによって、パール系としては比較的オイルへの対応力があります。
△ オイルがかなり薄いコンディション
表面が2000グリットなので、コンディションによっては手前から強く反応しすぎる可能性があります。
その場合は、より走るボールやポリッシュ系のボールに交換すると良いでしょう。
どんなボウラーにおすすめ?
ストローカータイプ
非常に相性が良いでしょう。
球速が比較的速く、回転数がそれほど多くないボウラーでも、2000グリットの表面とNeXカバーによってレーン中盤からしっかりボールを動かしやすいのが魅力です。
サムレス・高回転タイプ
高回転タイプの場合は、レーンコンディションによっては動きが強くなりすぎる可能性があります。
特にオイルが少ない場合は、少し外に出しすぎるとボールが早く反応することも考えられます。
ただし、オイルがしっかり入っているコンディションなら、強い回転を活かしたダイナミックなボールアクションを狙えるでしょう。
フェイズ・クリムゾンのメリット
① ラインが読みやすい
ボールの動きが極端ではないため、レーンコンディションを判断しやすい。
② オイルに強い
NeX Pearl Reactiveを採用しており、パール系ながらオイルへの対応力があります。
③ バックエンドが強い
2000グリットでもブレークポイントからしっかりフッキングしてくれます。
④ ピンアクションが期待できる
Velocity A.I. Coreによる高いフレアとダイナミックなボールダイナミクスが魅力です。
⑤ 幅広いボウラーに合わせやすい
ベンチマーク系の扱いやすい動きを持っているため、幅広いスタイルで使いやすいボールです。
フェイズ・クリムゾンのデメリット
もちろん、どんなボールにも弱点があります。
フェイズ・クリムゾンの場合、非常にオイルの少ないコンディションでは、2000グリットの表面が強く反応してしまう可能性があります。
また、
「とにかく先で大きくキレるボールが欲しい」
というボウラーには、少し物足りなく感じる場合もあるでしょう。
フェイズ・クリムゾンは、派手なキレだけを追求したボールではありません。
安定感と扱いやすさの中に、しっかりとした強さを持たせたボール
と考えると分かりやすいでしょう。
フェイズ・クリムゾンはこんな人におすすめ!
こんなボウラーには特におすすめです。
- ミディアムコンディション用のボールが欲しい
- ベンチマークボールを探している
- オイルへの対応力が欲しい
- パール系でも安定した動きが欲しい
- バックエンドの動きもしっかり欲しい
- ボールの動きを読みやすいモデルが欲しい
- フェイズシリーズが好き
- トーナメントで使いやすいボールを探している
総合評価
フェイズ・クリムゾン総合評価
★★★★★ 5.0 / 5.0
| 項目 | 評価 |
| 走り | ★★★★☆ |
| ミッドレーンの安定感 | ★★★★★ |
| バックエンド | ★★★★☆ |
| オイル対応 | ★★★★☆ |
| コントロール性能 | ★★★★★ |
| ピンアクション | ★★★★★ |
| 扱いやすさ | ★★★★★ |
| ベンチマーク性能 | ★★★★★ |
まとめ
STORMの最新作、
「フェイズ・クリムゾン」
は、フェイズシリーズらしい扱いやすさを持ちながら、NeX Pearl ReactiveとVelocity A.I. Coreによって、オイルへの対応力とピンアクションを高いレベルで両立したボールです。
特に魅力なのが、
「読みやすいのに、しっかり強い」
というところ。
パールリアクティブらしい走りを持ちながら、2000グリットの表面によって手前から中盤の安定感も確保されています。
そのため、ミディアムコンディションでのベンチマークボールとして非常に使いやすい1球でしょう。
「派手にキレるボール」ではなく、
安定してポケットに運び、そこからしっかりピンを倒してくれるボール
を探しているなら、フェイズ・クリムゾンはかなり注目したいボールです。
フェイズシリーズの新しい定番として、今後多くのボウラーから支持される可能性を感じさせる1球です。



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