MOTIV COVERT REVOLT(カバート・リボルト)徹底レビュー|今でも評価したいMOTIVの伝説的ボール

モーティブ

ボウリングボールを選ぶとき、

「どれだけ曲がるのか?」

「奥でどれだけキレるのか?」

という部分に注目する人は多いと思います。

しかし実際にレーンを攻略するとき、本当に重要なのは曲がり幅だけではありません。

手前でどれくらいエネルギーを使うのか。

ミッドレーンでどのように転がるのか。

ブレークポイントからどんな形でポケットへ向かうのか。

こうしたボールモーション全体のつながりが重要です。

今回紹介するのは、MOTIV(モーティブ)の

カバート・リボルト(COVERT REVOLT)

です。

リボルトシリーズの中でも非常に興味深いモデルで、カバーストックには「Turmoil MFS Solid Reactive」、コアには「Vanquish Core」を搭載。

筆者自身もカバート・リボルトを実際に投げた経験があります。

その経験を持ったうえで改めてスペックを見直してみると、このボールは単純な、

「強いソリッドリアクティブ」

という言葉だけでは説明しきれない魅力を持っていると感じます。

今回はカバート・リボルトのスペックや特徴、使いやすいコンディション、向いているボウラーなどを詳しく考えていきます。

カバート・リボルトとは?

カバート・リボルトは、MOTIVのリボルトシリーズから登場したソリッドリアクティブボールです。

大きな特徴となっているのが、

Turmoil MFS Solid Reactive

と、

Vanquish Core

の組み合わせです。

リボルトシリーズらしい強い転がりを活かしながら、レーン手前で必要以上にエネルギーを消費させず、ミッドレーンからバックエンドまで動きをつなげていく。

ここがカバート・リボルトを見るうえで重要なポイントです。

派手なスキッド・フリップだけを求めるのではなく、

「レーン全体を使って曲がる」

という方向性で考えたいボールです。

カバート・リボルトのスペック

項目スペック
メーカーMOTIV(モーティブ)
ボール名カバート・リボルト
英語表記COVERT REVOLT
カバーストックTurmoil MFS Solid Reactive
コアVanquish Core
コアタイプ対称
RG2.47(15ポンド)
ΔRG0.056(15ポンド)
表面仕上げ4000 Grit LSS
カラーRed / Black
リアクションタイプStrong / Continuous
主な適性ミディアム〜ミディアムヘビー付近

スペックを見ると、特に目を引くのが、

RG2.47、ΔRG0.056

という組み合わせです。

低めのRG。

そして大きなΔRG。

この数字からも、カバート・リボルトがしっかりとコアを使って転がりとフレアを作る設計であることが分かります。

Vanquish Coreを搭載

カバート・リボルトの中心となるのが、

Vanquish Core

です。

15ポンドでRG2.47。

ΔRG0.056。

RGが低めなので、ボールは比較的早い段階から回転を立ち上げやすい。

さらにΔRG0.056によって大きなフレアポテンシャルを持っています。

つまり、

「早く転がり始める+しっかりフレアする」

という、かなり存在感のあるコアです。

対称コアでも十分に強い

カバート・リボルトは対称コアです。

しかし、

「対称コア=弱い」

と考えるのはおすすめしません。

RG2.47。

ΔRG0.056。

この数字を見れば分かるように、コアそのものはかなり積極的に仕事をする設計です。

非対称コアのような強烈な方向転換とは性格が異なりますが、

大きなフレアを作りながら、滑らかに曲がり続ける。

こうしたボールモーションは対称コアならではの魅力でもあります。

Turmoil MFS Solid Reactiveとは?

カバーストックには、

Turmoil MFS Solid Reactive

が採用されています。

ソリッドリアクティブと聞くと、

「手前から強く噛む」

「早く曲がる」

というイメージを持つかもしれません。

しかしカバート・リボルトでは、単純に手前から強く摩擦させることだけを狙っているわけではありません。

重要なのは、

強いVanquish Coreとのバランス。

です。

コアそのものが強く転がるからこそ、カバーで必要以上に早くエネルギーを使わせない。

そしてミッドレーンからブレークポイントへ動きをつなげていく。

この役割分担がカバート・リボルトの面白い部分だと思います。

筆者の考察|カバート・リボルトは「曲がり始め」より「曲がり続けること」に注目したい

筆者はカバート・リボルトを実際に投げた経験があります。

そのうえで改めてスペックを見て感じるのは、

このボールは「どれだけ奥でキレるか?」だけで評価するボールではない

ということです。

RG2.47。

ΔRG0.056。

Vanquish Core。

Turmoil MFS Solid。

この組み合わせを見ると、

「ブレークポイントで一瞬だけ大きく向きを変える」

というより、

ミッドレーンからボールを立ち上げ、そこからピンまで曲がりを継続させる

という方向性が見えてきます。

筆者としては、

「曲がり始める場所」だけでなく「曲がり始めてから何をするか」

に注目したいボールです。

「曲がる」と「早く曲がる」は違う

ボウリングボールについて、

「このボールは曲がる」

という表現をよく使います。

しかし、

曲がり幅が大きいことと、レーン手前から早く曲がることは同じではありません。

例えば非常に強いカバーが手前から摩擦を起こしすぎると、見た目には早く曲がります。

しかしそこでエネルギーを使い切ってしまえば、ピン手前では動きが弱くなることがあります。

逆に、必要な場所までエネルギーを残し、

ミッドレーンで転がる。

ブレークポイントで向きを変える。

ピンまで動き続ける。

こちらのほうが実戦では使いやすい場合があります。

カバート・リボルトを見るときも、

「何枚曲がるか」ではなく「どのように曲がるか」

を見ることが重要だと思います。

実際に投げた経験があるからこそ断定しすぎない

筆者はカバート・リボルトを実際に投げたことがあります。

ただし、

「筆者がこう感じたから、誰が投げても同じ」

とは考えていません。

ボールリアクションは、

球速。

回転数。

回転軸。

PAP。

レイアウト。

表面状態。

オイルコンディション。

レーン素材。

こうした条件によって大きく変化します。

特に発売から時間が経っているモデルでは、現在所有している個体の表面状態によっても印象は変わります。

そのため本記事でも、

「絶対にこう動く」

と断定するのではなく、

実投経験とスペックの両方から特徴を考える

ことを大切にしています。

低RG×高ΔRGの意味

カバート・リボルトのスペックで個人的に面白いのが、

低RG×高ΔRG

という組み合わせです。

RG2.47によって、比較的早く回転を立ち上げる。

ΔRG0.056によって、大きなフレアを作る。

つまりコアだけを見ると、

かなり積極的にレーンへ働きかける設計

です。

このコアにソリッドカバーを組み合わせることで、

手前だけで急激に動かすのではなく、

ミッドレーンから安定したトラクションを作りながらバックエンドへつなげる。

これがカバート・リボルトの特徴を理解するうえで重要だと思います。

カバート・リボルトは「キレ系」なのか?

個人的には、

単純なキレ系として考えないほうがいい

と思います。

もちろんブレークポイントからの方向転換は必要です。

しかしカバート・リボルトのスペックを見る限り、魅力はそこだけではありません。

低RGで転がる。

大きなΔRGでフレアする。

ソリッドカバーでレーンを読む。

そしてピンへ向かって動きを継続させる。

そのため、

「スキッドして一気にキレる」より「しっかり転がって大きく曲がり続ける」

という考え方のほうが、このボールを理解しやすいと思います。

ミディアム〜ミディアムヘビーで考えやすい

カバート・リボルトは、

ミディアム〜ミディアムヘビー付近

を中心に考えやすいボールです。

ある程度オイルがあり、

弱いリアクティブでは十分にレーンを読めない。

しかし非常に強いヘビーオイル用ボールほど手前から噛ませる必要はない。

そんな場面で、

ミッドレーンをしっかり作れるボール

として役割を持たせやすいと考えられます。

フレッシュコンディションで使うなら?

フレッシュでは、レーン手前に十分なオイルが残っています。

ここでカバート・リボルトの、

Turmoil MFS Solid。

低RGのVanquish Core。

高いΔRG。

という組み合わせが生きてきます。

オイルの中でボールを転がしながら、ミッドレーンでしっかりと形を作る。

そのため、

弱いパールではオイル上で不安定になる場面

では、選択肢として考えやすいでしょう。

レーン変化が進んだら注意

一方、レーン手前が大きく削れてくると注意が必要です。

低RG。

高ΔRG。

ソリッドカバー。

という組み合わせは、手前の摩擦が増えるほど早くエネルギーを使う可能性があります。

投球を続けていて、

「奥の曲がりが弱くなった」

と感じたとき、

単純にボールが曲がらなくなったとは限りません。

むしろ、

手前で曲がりすぎて、奥で使えるエネルギーが残っていない

可能性があります。

ここを見極めることが重要です。

「曲がらなくなったからもっと強いボール」は危険?

これはカバート・リボルトに限りませんが、非常に重要です。

ゲーム後半に、

「ボールが曲がらなくなった」

と感じる。

そこでさらに強いソリッドへ変更する。

しかし実際には手前でエネルギーを使いすぎていただけなら、さらに状況が悪化する可能性があります。

必要なのは、

もっと強いボールではなく、もっと手前を走るボール

かもしれません。

ボールチェンジでは、

「曲がった・曲がらなかった」

だけを見るのではなく、

どこでエネルギーを使っているのか

を見ることが大切です。

パールへのボールチェンジも考えやすい

カバート・リボルトをフレッシュで使用し、レーン手前が削れてきた。

そんな場面では、

もう少し手前をスムーズに通せるパール系へ変更する

という考え方ができます。

カバート・リボルトでミッドレーンを作る。

早くなってきたら、走りのあるボールへ変更する。

こうした役割分担を考えると、カバート・リボルトを単体で見るよりアーセナル全体での位置づけが分かりやすくなります。

スポーツコンディションでも面白い

スポーツコンディションでは、

「外へ出せば戻る」

「内へミスしても止まる」

というハウスコンディション特有の助けが少ない場合があります。

そこで重要になるのが、

ミッドレーンでの安定した読みやすさ。

です。

カバート・リボルトは低RGで転がりを作り、高ΔRGによってフレアを確保する設計。

そのため、

オイルの中でもしっかりボールを立ち上げたい場面

では興味深い選択肢です。

回転数が多いボウラーはどう使う?

回転数が多いボウラーや両手投げの場合、カバート・リボルトの強いコア性能を十分に引き出せる可能性があります。

一方で、レーン手前が乾いてくると早く感じる可能性もあります。

そのため、

回転数が多い=いつでも使いやすい

というわけではありません。

オイル量。

レーン手前の状態。

使用するライン。

これらを見ながら使うことが重要です。

球速が速いボウラーにも注目

球速が速く、ボールが曲がり始める前にピンへ到達してしまいやすいタイプにとって、

低RGのVanquish Coreは興味深い存在です。

比較的早い段階から回転を立ち上げる設計だからです。

さらにΔRG0.056によってフレアも作れる。

そのため、

球速に負けずミッドレーンでボールを動かしたい

というタイプには検討しやすい構成です。

ただし実際の適性は、回転数やレイアウトとの組み合わせによっても変わります。

どんなボウラーにおすすめ?

カバート・リボルトは、

・MOTIVが好きな人
・リボルトシリーズが好きな人
・ソリッドリアクティブが好きな人
・ミッドレーンをしっかり作りたい人
・低RGの転がりを求める人
・フレアの大きい対称コアが好きな人
・ミディアム〜ミディアムヘビーを中心に投げる人
・フレッシュ用のボールを探している人
・スポーツコンディションを投げる人
・キレだけでなく継続性を重視する人

などには興味深いボールだと思います。

逆におすすめしにくいケース

カバート・リボルトも万能ではありません。

例えば、

・かなりドライなコンディション
・レーン手前が大きく削れている
・とにかく手前を長く走らせたい
・弱いパールリアクティブを探している
・小さな曲がりで直線的に攻めたい
・ウレタンのようなコントロール性が欲しい

といった場面では、別のボールのほうが使いやすい可能性があります。

強いボールを、

「どこでも使えるボール」

と考えないことが重要です。

中古でカバート・リボルトを購入する場合の注意点

カバート・リボルトは現在では発売から時間が経っているモデルです。

そのため、購入する場合は中古品を検討するケースもあると思います。

中古ボールの場合は、

・クラックの有無
・プラグ歴
・ドリル回数
・大きな傷や欠け
・表面状態
・オイル抜きの履歴
・研磨歴
・保管状態
・自分のスパンで再ドリルできるか

などを確認したいところです。

特にカバート・リボルトのようなソリッドリアクティブでは、

現在の表面状態

は非常に重要です。

新品時と大きく表面が変わっていれば、発売当時のレビューと同じボールモーションになるとは限りません。

古いボールだから性能が低いわけではない

最新のMOTIV製品と比較すれば、カバート・リボルトは古い世代のモデルです。

しかし、

古い=使えない

ではありません。

ボウリングボールで重要なのは、

「何年に発売されたか」

だけではなく、

現在のレーンでどんな役割を持たせられるか。

です。

低RG。

高ΔRG。

ソリッドカバー。

こうした特徴が必要なコンディションであれば、現在でも役割を作れる可能性があります。

最新ボールと曲がり幅だけを比較するのではなく、

自分のアーセナルに足りない動きを持っているか

で考えることが大切です。

筆者がカバート・リボルトを評価するポイント

筆者はカバート・リボルトを実際に投げた経験があります。

そのうえで改めてスペックを見ると、個人的に評価したいのは、

「コアの強さを活かしながら、曲がりをピンまでつなげる設計」

です。

RG2.47。

ΔRG0.056。

Vanquish Core。

Turmoil MFS Solid。

それぞれの特徴を見ると、

単純に手前から噛ませる。

単純に奥でキレさせる。

という極端な設計ではありません。

ミッドレーンで転がりを作る。

ブレークポイントで向きを変える。

そこからピンへ曲がりをつなげる。

「曲がる量」ではなく「曲がりの質」を見る。

カバート・リボルトは、そんなボールの見方をすることで魅力が分かりやすくなる一球だと思います。

まとめ

カバート・リボルトは「強い転がりと継続性」が魅力

カバート・リボルトの特徴をまとめると、

・MOTIVのリボルトシリーズ
・Turmoil MFS Solid Reactive
・Vanquish Core
・対称コア
・RG2.47(15ポンド)
・ΔRG0.056(15ポンド)
・4000 Grit LSS
・低RG×高ΔRG
・ミッドレーンで転がりを作りやすい
・継続性を重視したボールモーション

という特徴があります。

筆者自身もカバート・リボルトを実際に投げた経験があります。

そのうえで、このボールの魅力を一言で表すなら、

「転がって、曲がって、その動きがピンまで続くこと」

だと思います。

ボウリングボールは、

奥で激しくキレれば良い。

大きく曲がれば良い。

というものではありません。

どこで転がり始めるのか。

どこで向きを変えるのか。

そして、どれだけピンまでエネルギーを残せるのか。

カバート・リボルトは、

「何枚曲がったか」ではなく「どんな形でポケットまで到達したか」を見たくなるボール

です。

発売から時間が経った現在でも、自分のアーセナルに必要な役割と合っているのであれば、改めて注目する価値のあるMOTIVの一球ではないでしょうか。

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