STORM SAVAGE LOCK (サヴェージ・ロック)レビュー|A.I.化したRAD-Xコアで名作ロックシリーズが進化

ストーム

はじめに

STORMの人気シリーズ「LOCK(ロック)」から、2026年9月に新作**サヴェージ・ロック(SAVAGE LOCK)**が登場します。

ロックシリーズと聞くだけで反応してしまうボウラーも多いのではないでしょうか。

今回のサヴェージ・ロックで特に注目したいのが、RAD-XコアのA.I.化です。

さらにカバーストックには「TX-16ソリッドリアクティブ」を採用し、表面は「Power Edge」仕上げ。

スペックを見るだけでも、

「ロックらしい力強さを残しながら、現代のレーンコンディションに合わせて進化させてきたボール」

という印象を受けます。

今回はサヴェージ・ロックのスペックからボールモーション、適正レーン、向いているボウラーまで詳しく見ていきます。

サヴェージ・ロックのスペック

項目スペック
メーカーSTORM(ストーム)
ボール名SAVAGE LOCK(サヴェージ・ロック)
カバーストックTX-16 ソリッドリアクティブ
コアRAD-X A.I.コア
RG(15lb)2.470
ΔRG(15lb)0.056
マスバイアス差(15lb)0.019
フレアHigh
表面仕上げPower Edge
硬度73~75
カラーフクシャ/ヴァイオレット/コール
重量12~16lb
フレグランスフロステッド バニラ ケーキ
適正レーンミディアム~ミディアムヘビー

数字を見て最初に目につくのが、

RG 2.470・ΔRG 0.056・マスバイアス差0.019

という部分です。

低めのRGと大きなΔRGを持っているため、レーン上でしっかり転がりながら大きなフレアを作りやすい設計。

そこへ非対称のRAD-X A.I.コアが組み合わされています。

単純に「先で曲がるボール」というより、

中盤からしっかりエネルギーを作って、そこからバックエンドでもう一段動かす

という性能が期待できるスペックです。

サヴェージ・ロックの特徴

最大の注目ポイントは「RAD-X A.I.コア」

サヴェージ・ロック最大の特徴と言っていいのが、

RAD-XコアのA.I.化

でしょう。

ロックシリーズを象徴するRAD-XコアがA.I.コアテクノロジーによってアップデートされています。

メーカーによると、A.I.化によって従来以上に転がりの良さが増し、曲がり幅やピンアクションも向上しているとのこと。

個人的にも今回のサヴェージ・ロックを見るうえで、ここはかなり重要だと思います。

ボウリングボールは「曲がる量」だけを見ればいいわけではありません。

ポケットに到達したときにボールがどれだけエネルギーを残しているか。

そして1番ピンに当たったあと、5番ピン方向へどう抜けていくか。

ここがスコアを左右します。

サヴェージ・ロックはA.I.化したRAD-Xコアによって、転がりとピンヒットの強さを両立させることを狙った設計と考えると分かりやすいでしょう。

TX-16ソリッドなのにPower Edge仕上げ

もう一つ面白いのがカバーストックです。

採用されているのは、

TX-16 ソリッドリアクティブ。

ソリッド素材と聞くと、

「手前から噛んで、全体的に丸く曲がるのでは?」

と思うかもしれません。

ところがサヴェージ・ロックはPower Edge仕上げです。

これによって単純な曇ったソリッドボールとは違い、適度な走りを確保しながらバックエンドでのレスポンスも感じられる仕上がりになっています。

メーカー側もサヴェージ・ロックについて「パワフル」でありながら「キレ」を感じさせる動きを特徴として挙げています。

ここが今回のボールの面白いところです。

ソリッド=とにかく早く噛む

というイメージだけで考えない方がいいでしょう。

サヴェージ・ロックはどんな曲がり?

スペックから考えると、サヴェージ・ロックは大きく3段階で考えると分かりやすいです。

① 手前

Power Edge仕上げによって、強いソリッドボールとしては比較的スムーズにレーン手前を進んでいくことが期待できます。

必要以上に手前でエネルギーを使い切らないことがポイントです。

② 中盤

ここからRAD-X A.I.コアとTX-16ソリッドの強さが出てきます。

サヴェージ・ロックで個人的に最も注目したい部分です。

低RG+高ΔRGというスペックからも、中盤でしっかり転がりを作ってくれることが予想できます。

③ バックエンド

中盤でキャッチしたあと、そのままダラッと曲がるのではなく、Power Edgeの特性を活かしてバックエンドでも方向転換してくる。

イメージとしては、

走る → 噛む → さらに曲がり続ける

というより、

適度に走る → 中盤で強く転がる → バックエンドで力強く向きを変える

という表現の方が近そうです。

「曲がるソリッド」が欲しい人にはかなり面白い

サヴェージ・ロックは、

「安定感だけを求めるソリッド」

とは少し違います。

ソリッドカバーのキャッチ力を使いながら、

バックエンドの動きもしっかり欲しい。

そんな人に注目してほしいボールです。

特に、

「曇ったボールだと手前から噛みすぎる」

「パールだとオイルの中で滑りすぎる」

という経験がある人。

この中間を埋めてくれる可能性があります。

TX-16ソリッド+Power Edgeという組み合わせは、まさにそのポジションを狙いやすい構成です。

適正レーンについて

適正レーンはミディアム~ミディアムヘビー

メーカー公表の適正レーンは、

ミディアム~ミディアムヘビー。

ここは重要です。

これだけ強そうなスペックを見ると、

「ヘビーオイル専用では?」

と思ってしまいます。

しかしメーカーはミディアム~ミディアムヘビーを想定しています。

Power Edgeによって手前の走りが確保されていることも関係しているでしょう。

個人的には、ある程度オイル量がある状態から使い始めて、インサイドへ移動しながら投げていく使い方が面白そうです。

逆に、オイルがかなり削れているレーンではサヴェージ・ロックの強さを持て余す可能性があります。

ハウスコンディションではどう使う?

一般的なハウスコンディションなら、

ゲーム序盤~中盤

で出番を作りやすそうです。

例えば外側がしっかり切れていて、中にオイルがあるコンディション。

こうした状況なら、中のオイルを使いながら外へ向けるラインが考えられます。

サヴェージ・ロックは中盤でしっかり転がりを作れるので、

「中に入った瞬間、ボールが抜けてしまう」

という場面を減らせる可能性があります。

一方で外側へ出しすぎた場合はPower Edgeのレスポンスと強いコアによって大きく戻ってくることも考えられます。

そのため、単純に外真っすぐを投げるというより、

ある程度レーン幅を使えるボウラーの方が性能を引き出しやすそう

という印象です。

スピードタイプとの相性

個人的にサヴェージ・ロックとの相性が良さそうだと感じるのが、

ややスピード優位のボウラー。

ボールスピードが速く、

「強いボールを投げてもなかなか起き上がってこない」

という人にとって、低RG・高ΔRGのRAD-X A.I.コアは魅力的です。

中盤から転がりを作ってくれるため、スピードに負けにくいボールになる可能性があります。

特に、

球速はあるけど回転数がそこまで多くない

というタイプには面白い選択肢でしょう。

高回転ボウラーはどう?

一方、高回転タイプは少し注意したいところ。

サヴェージ・ロックは、

  • 低RG
  • 高ΔRG
  • 非対称コア
  • TX-16ソリッド

という、かなりパワーのある構成です。

回転数が多い人がドライ気味のコンディションで使えば、当然ながら動き過ぎる可能性があります。

高回転タイプならオイル量があるときや、インサイドからレーンを大きく使いたいときに投入すると面白そうです。

サヴェージ・ロックが向いている人

このボールをおすすめしたいのは、

  • ロックシリーズが好き
  • 強い非対称ボールが欲しい
  • ミディアム~ミディアムヘビーで使いたい
  • 中盤の安定感が欲しい
  • ソリッドでもバックエンドの動きが欲しい
  • スピードに負けないボールを探している
  • インサイドからレーン幅を使って投げたい
  • ピンアクションを重視したい

このようなボウラーです。

特に、

「強いけど鈍くないボールが欲しい」

という人にはチェックしてほしい一球です。

逆におすすめしにくい人

万能ボールというわけではありません。

特に、

  • ドライコンディション中心
  • 外真っすぐしか投げない
  • ボールスピードがかなり遅い
  • 回転数が非常に多い
  • 弱めのボールを探している

という人は、サヴェージ・ロックより扱いやすい選択肢があるでしょう。

ボールそのもののポテンシャルが高いため、コンディションとのミスマッチには注意したいところです。

サヴェージ・ロックの評価

発売前スペックとメーカー公表データを基準に評価すると、個人的な期待値は以下のようになります。

性能評価
走り★★★★☆
中盤のキャッチ★★★★★
バックエンド★★★★★
曲がり幅★★★★★
コントロール性能★★★★☆
ピンアクション★★★★★
オイルへの強さ★★★★☆
扱いやすさ★★★★☆

注目はやはり、

中盤のキャッチ+バックエンド

です。

強いソリッドカバーを搭載しながらPower Edgeで仕上げていることによって、キャッチ力だけで終わらないボールになっている点が魅力です。

サヴェージ・ロックは「昔のロックの復刻」ではない

今回のサヴェージ・ロックで大切なのはここだと思います。

ロックシリーズ復活!

というだけなら、過去の人気モデルを懐かしむボールで終わってしまいます。

しかしサヴェージ・ロックは、

RAD-X A.I.コア
×
TX-16ソリッド
×
Power Edge

という現在のSTORMらしい技術を組み合わせています。

つまり、

ロックシリーズの思想を現代仕様に作り直したボール

として見る方が面白いのではないでしょうか。

昔ロックシリーズを使っていた人だけではなく、最近ボウリングを始めてロックを投げたことがない人にも注目してほしい理由がここにあります。

まとめ

サヴェージ・ロックは「強さ+キレ」を求める人に注目の一球

STORM「サヴェージ・ロック」は、長年人気を集めてきたロックシリーズに新しい技術を投入した注目モデルです。

最大のポイントは、

A.I.化されたRAD-Xコア。

そして、

TX-16ソリッド+Power Edge。

低RG・高ΔRG・非対称という強力なコアスペックによって中盤からしっかり転がり、ソリッドらしい安定感を確保。

そこにPower Edgeによる適度な走りとバックエンドレスポンスが加わります。

そのためサヴェージ・ロックを一言で表現するなら、

「しっかり噛むのに、先の動きまで強いソリッド非対称ボール」

ではないでしょうか。

ミディアム~ミディアムヘビーで、

「オイルに負けないボールが欲しい」

「でも先の動きが鈍いボールは嫌だ」

「インサイドから大きく曲げたい」

そんなボウラーには非常に気になる存在です。

10年以上続いてきたロックシリーズが、A.I.コアによってどう進化したのか。

2026年9月発売予定のSTORM「サヴェージ・ロック」。

今シーズン注目しておきたいボールのひとつです。

コメント