STORM SAVAGE LOCK (サヴェージ・ロック)レビュー|A.I.化したRAD-Xコアで名作ロックシリーズが進化

ストーム

STORM(ストーム)の歴代シリーズの中でも、強い存在感を放ってきた「LOCK(ロック)」シリーズ。

オイルへの強さ。

力強い転がり。

非対称コアならではの存在感。

歴代LOCKシリーズに、こうしたイメージを持っているボウラーも多いのではないでしょうか。

そして2026年、LOCKシリーズに新たなモデルが登場しました。

その名も、

「サヴェージ・ロック(SAVAGE LOCK)」

です。

今回のサヴェージ・ロックで特に注目したいのが、

RAD-X A.I.コア

です。

長くLOCKシリーズを支えてきたRAD-Xコアが、ついにA.I.コアテクノロジーと組み合わされました。

さらにカバーストックには、

TX-16ソリッドリアクティブ

を採用。

しかし表面はサンディング仕上げではなく、

Power Edge

です。

「ソリッドなのにPower Edge?」

ここが個人的にサヴェージ・ロックで非常に気になったところです。

最初にお伝えしておくと、筆者はサヴェージ・ロックを実際に投げたことがありません。

そのため本記事では、

「実際にかなり曲がった」

「バックエンドが強烈だった」

「ピンアクションが良かった」

といった実投したかのような感想は書きません。

メーカー公表スペックや製品コンセプトを確認しながら、

「RAD-XコアがA.I.化すると何が変わるのか?」

「なぜTX-16ソリッドをPower Edgeで仕上げたのか?」

「従来のLOCKシリーズとはどんな違いがありそうなのか?」

という部分を筆者なりに考察していきます。

サヴェージ・ロックとは?

サヴェージ・ロックは、STORMから2026年9月に発売されたLOCKシリーズのボウリングボールです。

LOCKシリーズは10年以上続いているSTORMの人気シリーズ。

今回のサヴェージ・ロックでは、そのLOCKシリーズを象徴するRAD-Xコアが初めてA.I.化されました。

搭載されているのは、

RAD-X A.I.コア。

カバーストックには、

TX-16ソリッドリアクティブ。

そして表面は、

Power Edge。

つまり、

強い非対称A.I.コア+ソリッドリアクティブ+光沢系仕上げ

という非常に興味深い組み合わせになっています。

単純な「ヘビーオイル用ソリッド」と考えるより、

LOCKらしいパワーを残しながら、走りとバックエンドまで引き出したモデル

として考えたほうが、サヴェージ・ロックの特徴を理解しやすいでしょう。

サヴェージ・ロックのスペック

項目スペック
メーカーSTORM(ストーム)
ボール名サヴェージ・ロック
英語表記SAVAGE LOCK
カバーストックTX-16ソリッドリアクティブ
コアRAD-X A.I.コア
コアタイプ非対称
RG2.470(15ポンド)
ΔRG0.056(15ポンド)
マスバイアス差0.019(15ポンド)
フレアHigh
硬度73〜75
表面仕上げPower Edge
カラーフクシャ/ヴァイオレット/コール
重量12〜16ポンド
フレグランスフロステッド・バニラ・ケーキ
適性コンディションミディアム〜ミディアムヘビー
発売2026年9月

15ポンドでは、

RG:2.470
ΔRG:0.056
マスバイアス差:0.019

となっています。

数字だけを見ても、かなり存在感のある非対称コアです。

低めのRG。

大きなΔRG。

そして0.019のマスバイアス差。

さらにフレアはHigh。

しかしカバーはPower Edge仕上げ。

強いコアでしっかり転がしながら、カバーでは必要以上に手前から噛ませない。

この組み合わせがサヴェージ・ロック最大のポイントだと筆者は考えています。

LOCKシリーズのRAD-XコアがついにA.I.化

サヴェージ・ロック最大の変更点と言えるのが、

RAD-X A.I.コア

です。

LOCKシリーズで長年採用されてきたRAD-Xコアが、今回初めてA.I.化されました。

STORMのA.I.コアテクノロジーでは、コア周辺の構造を利用して重量配分を最適化し、ボールの回転やピンヒット時のエネルギー効率を高めることが狙われています。

サヴェージ・ロックでは、この技術をRAD-Xへ組み合わせています。

15ポンドでRG2.470。

ΔRG0.056。

マスバイアス差0.019。

数字から考えても、

転がり・フレア・非対称コアの動き

をしっかり感じられる設計です。

「A.I.化=ただ曲がりが大きくなる」ではない

ここは個人的に重要だと思っています。

A.I.コアと聞くと、

「従来より曲がる」

というイメージを持つかもしれません。

しかし、それだけで考えるのは少し違います。

メーカーも今回のRAD-X A.I.コアについて、

転がりの良さが増した

と説明しています。

ボウリングボールにとって、曲がり幅だけが性能ではありません。

どこから転がるのか。

軸移動がどう進むのか。

ブレークポイントからどのように向きを変えるのか。

そしてピンへ到達したとき、どれだけエネルギーを残しているのか。

A.I.化されたRAD-Xコアを見るときも、

「何枚曲がるようになったか」ではなく「ボールの動き全体がどう変わったか」

を見ることが大切だと思います。

TX-16ソリッドリアクティブを採用

カバーストックには、

TX-16ソリッドリアクティブ

が採用されています。

TX-16ソリッドは、極端に強すぎる素材というより、STORMの中では中間帯を意識したカバーです。

実際、メーカーもION PRO SOLIDで使用したTX-16ソリッドと説明しています。

ここもサヴェージ・ロックの面白いところです。

LOCKシリーズ。

強いRAD-X A.I.コア。

Highフレア。

こう聞くと、

「かなりオイルの多いレーン専用なのでは?」

と思うかもしれません。

しかしカバーには、極端なヘビーオイル専用素材ではなくTX-16ソリッドを採用。

さらにPower Edgeで仕上げています。

その結果、メーカー適性も、

ミディアム〜ミディアムヘビー

となっています。

なぜソリッドなのにPower Edgeなのか?

筆者がサヴェージ・ロックで最も面白いと思った部分です。

一般的にソリッドリアクティブには、

2000番。

3000番。

4000番。

などのサンディング仕上げが採用されることがあります。

しかしサヴェージ・ロックは、

Power Edge仕上げ。

つまり、TX-16ソリッドが持つ安定感を残しながら、レーン手前で必要以上に摩擦を起こさない方向へ調整されています。

筆者としては、

「ソリッドを弱くした」のではなく、「ソリッドの強さを奥まで持っていくための仕上げ」

と考えると、この組み合わせが非常に分かりやすいと思います。

「強いソリッド=手前から噛む」とは限らない

ボウリングボールを選ぶとき、

「ソリッドだから早い」

「パールだから走る」

と考えると分かりやすいです。

しかし実際のボールモーションは、それほど単純ではありません。

サヴェージ・ロックが良い例です。

TX-16ソリッド。

しかしPower Edge。

RAD-X A.I.コア。

RG2.470。

ΔRG0.056。

これらを組み合わせています。

カバーでは手前の直進性を作る。

しかし内部では低RGの強いコアによって転がりを作る。

そして大きなΔRGによってフレアを生み出す。

だからこそ、

「走るけれど、ボール自体はしっかり転がっている」

というモーションが期待できます。

Power Edgeとは?

Power Edgeは、STORMが採用している工場出荷時の表面仕上げのひとつです。

光沢を持たせることでレーン手前の摩擦を抑え、ボールのエネルギーをダウンレーンまで残すことを狙っています。

ただし、

Power Edge=弱いボール

という意味ではありません。

サヴェージ・ロックにはTX-16ソリッドとRAD-X A.I.コアがあります。

そのため、

「Power Edgeだから走る」

だけではなく、

「強いコアを必要な場所まで運ぶためのPower Edge」

という見方をしたほうが、このボールには合っていると思います。

サヴェージ・ロックはどんな動きが予想できる?

ここからは実投レビューではなく、メーカー公表情報とスペックからの考察です。

サヴェージ・ロックは、

TX-16ソリッド
+
Power Edge
+
RAD-X A.I.コア
+
RG2.470
+
ΔRG0.056
+
マスバイアス差0.019

という構成です。

メーカーは、

パワフルでありながらキレを感じさせる大きな曲がり

を特徴として挙げています。

筆者としては、

手前ではPower Edgeによって適度な直進性を作る。

中盤ではRAD-X A.I.コアによって強い転がりを作る。

そしてブレークポイントからは、ソリッドとしてはしっかりした方向転換を見せる。

そんなボールモーションを想像しています。

筆者の考察|サヴェージ・ロック最大の魅力は「強さを奥まで持っていくこと」では?

改めてお伝えすると、筆者はサヴェージ・ロックを実際に投げたことがありません。

その前提でスペックを見ていて、最も興味を持ったのが、

「強さを奥まで持っていく」

という考え方です。

強いボールを作るだけなら、

強いソリッド。

粗い表面。

低RGコア。

という組み合わせも考えられます。

しかし、それでは手前から中盤でエネルギーを使いすぎる場合があります。

サヴェージ・ロックは違います。

TX-16ソリッドを使う。

RAD-X A.I.コアで転がりを作る。

しかし表面はPower Edge。

つまり、

内部では強く転がしながら、外側では必要以上に早く反応させない。

この役割分担が非常に面白いと思います。

「走る」と「滑る」は違う

サヴェージ・ロックを考えるうえでも、

「走る」と「滑る」の違い

は重要です。

レーン手前で余計な摩擦を起こさず、必要な場所まで進む。

しかしボール内部では転がりが作られている。

そしてブレークポイントへ到達したら、しっかり方向転換する。

これは良い意味での「走り」です。

反対に、オイル上でカバーがグリップできず、ブレークポイントでも向きを変えられない。

これは「滑っている」可能性があります。

サヴェージ・ロックは、

Power Edgeで走らせながら、TX-16ソリッドとRAD-X A.I.コアで滑らせない。

このバランスを狙ったボールなのではないでしょうか。

従来のLOCKシリーズとは何が違う?

LOCKシリーズの大きな特徴のひとつがRAD-Xコアです。

しかしサヴェージ・ロックでは、

RAD-X A.I.コア

へ進化しました。

メーカーによると、LOCKシリーズでRAD-XコアがA.I.化されたのは今回が初めてです。

つまりサヴェージ・ロックは、

昔のLOCKをそのまま復活させたボールではありません。

LOCKシリーズが持っていた転がりや安定感というコンセプトを残しながら、現在のA.I.コアテクノロジーを組み合わせた新世代モデルです。

昔のLOCKシリーズが好きだった人ほど、この違いは気になるところだと思います。

ロックシリーズ=ヘビーオイル専用とは限らない

過去のLOCKシリーズには、非常にオイルへの強さを持ったモデルも存在しました。

そのため、

「LOCK=ヘビーオイル」

というイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかしサヴェージ・ロックのメーカー適性は、

ミディアム〜ミディアムヘビー。

です。

TX-16ソリッド+Power Edgeという組み合わせから見ても、極端なヘビーオイル専用として設計されているわけではありません。

筆者としては、

「LOCKのパワーを、より現代的なミディアム〜ミディアムヘビーで使いやすくしたモデル」

と考えると面白いと思います。

ION PRO SOLIDとの共通点にも注目

メーカーによると、サヴェージ・ロックのTX-16ソリッドはION PRO SOLIDでも使用された素材です。

つまりカバーそのものだけを見ると、STORMの中でまったく未知の素材というわけではありません。

しかしコアが違います。

サヴェージ・ロックでは、

RAD-X A.I.コア。

そのため同じTX-16ソリッドを使用していても、ボールモーションまで同じになるわけではありません。

ここもボウリングボールの面白いところです。

同じカバーでも、

コア。

RG。

ΔRG。

マスバイアス差。

表面仕上げ。

これらが変わればボールの性格も変化します。

ミディアム〜ミディアムヘビーで使いたい

メーカー公表の適性は、

ミディアム〜ミディアムヘビー。

です。

筆者が実際に投げるなら、

ある程度オイル量はあるものの、強いサンディング系ソリッドでは手前から反応しすぎるコンディション

で試してみたいです。

オイルはある。

だから弱いパールでは不安。

しかし強いソリッドでは早い。

そんな場面で、

TX-16ソリッド+Power Edge+RAD-X A.I.コア

という組み合わせがどのような動きを見せるのか。

非常に興味があります。

フレッシュだけではなく変化にも対応できそう

サヴェージ・ロックは、必ずしもフレッシュ専用とは限らないと思います。

ゲームが進んで手前のオイルが削れてくると、強いサンディング系ソリッドでは早く感じることがあります。

しかし、まだ中盤にはオイルが残っている。

そこで弱いパールへ変更すると、今度はオイル部分で不安になる。

こうした場面で、

ソリッドの安心感を残しながら手前を走らせる

サヴェージ・ロックの特徴が活きる可能性があります。

球速が速いボウラーにも気になる

球速が速いボウラーの場合、弱いパールではオイル上で滑りすぎることがあります。

サヴェージ・ロックなら、

TX-16ソリッド。

RAD-X A.I.コア。

RG2.470。

ΔRG0.056。

という十分な強さがあります。

一方で表面はPower Edge。

そのため、

「強さは欲しい。でも手前から噛ませすぎたくない」

というスピード優位のボウラーには興味深い選択肢だと思います。

回転数が多いボウラーにも面白そう

反対に回転数が多いボウラーや両手投げの場合、強いソリッドでは手前から反応しすぎることがあります。

そこでPower Edgeが効いてきます。

カバー自体はTX-16ソリッド。

内部にはRAD-X A.I.コア。

つまりボールそのものの強さを大きく落とすのではなく、

表面で走行距離を調整している。

この考え方は回転数の多いタイプにも面白いと思います。

どんなボウラーに向いていそう?

サヴェージ・ロックは、

・LOCKシリーズが好きな人
・RAD-Xコアが好きだった人
・A.I.化されたRAD-Xを試してみたい人
・ミディアム〜ミディアムヘビーを中心に投げる人
・強いコアが好きな人
・ソリッドでも手前の走りが欲しい人
・バックエンドでもしっかり動いてほしい人
・強いサンディング系ソリッドでは早すぎる人
・弱いパールではオイル上で不安な人
・走りと転がりを両立したい人

などには、かなり興味深いボールだと思います。

ただし、実際のボールリアクションは球速、回転数、回転軸、PAP、レイアウト、表面状態、オイルパターンによって変化します。

逆におすすめしにくいケース

サヴェージ・ロックも万能ではありません。

例えば、

・かなりドライなコンディション
・ライトオイル中心
・弱いリアクティブを探している
・ウレタンのような滑らかな動きを求めている
・ヘビーオイルで手前から最大限のトラクションが必要
・バックエンドの動きをできるだけ抑えたい

といった場合は、別のボールのほうが目的に合う可能性があります。

特に注意したいのが、

「ソリッドだからヘビーオイル用」

と決めつけないことです。

メーカー適性はミディアム〜ミディアムヘビー。

Power Edge仕上げであることも含めて考える必要があります。

筆者が実際に投げるなら確認したい3つのポイント

筆者はまだサヴェージ・ロックを投げたことがありません。

もし実際に投げる機会があれば、特に確認したいポイントが3つあります。

1つ目は、

Power Edge仕上げのTX-16ソリッドがどこまで手前をスムーズに進むのか。

2つ目は、

A.I.化されたRAD-Xコアが中盤でどのような転がりを作るのか。

そして3つ目が、

ソリッドなのにバックエンドでどこまでキレを感じられるのか。

です。

個人的には3つ目が最も気になります。

ソリッドの安定感。

Power Edgeの直進性。

RAD-X A.I.コアの転がり。

この3つがうまくつながれば、

「強いのに早すぎないLOCK」

として非常に面白い存在になると思います。

筆者はサヴェージ・ロックを投げたことがありません

改めてお伝えすると、筆者はサヴェージ・ロックを実際に投げたことがありません。

そのため本記事では、

「実際によく走った」

「バックエンドが強烈だった」

「従来のLOCKより曲がった」

「ピンアクションが良かった」

といった実体験としての評価は行っていません。

本記事で紹介しているボールモーションについては、

メーカー公表情報とスペックを確認したうえでの筆者の考察

です。

当ブログでは、

メーカー公表情報。

スペック。

実際に投げた経験。

筆者自身の考察。

これらをできるだけ分けて紹介したいと考えています。

投げたことがないボールを、投げたかのようにレビューする必要はありません。

分からない部分は分からないと明記する。

そのうえで、

「なぜこのカバーなのか?」

「なぜこのコアなのか?」

「なぜこの表面仕上げなのか?」

まで考える。

それもボール選びをする人にとって役立つ情報になると思っています。

まとめ

サヴェージ・ロックは「LOCKのパワーを奥まで運ぶ」新世代モデル

サヴェージ・ロックの特徴をまとめると、

・2026年9月発売
・TX-16ソリッドリアクティブ
・RAD-X A.I.コア
・LOCKシリーズ初のRAD-X A.I.化
・RG2.470(15ポンド)
・ΔRG0.056(15ポンド)
・マスバイアス差0.019(15ポンド)
・Highフレア
・Power Edge仕上げ
・ミディアム〜ミディアムヘビー向け

となっています。

筆者がスペックを確認して最も面白いと感じたのは、

「強いコア」と「ソリッド」にPower Edgeを組み合わせたこと。

です。

TX-16ソリッドでレーンへの安定感を作る。

RAD-X A.I.コアで力強い転がりを作る。

しかしPower Edgeによって手前で必要以上にエネルギーを使わせない。

そしてダウンレーンまで力を残す。

つまり、

「強くするために、すべてを強くしたボール」ではありません。

強い部分と走らせる部分を組み合わせることで、

パワーとキレ、そして安定性を両立する。

これこそが2026年のサヴェージ・ロックが目指した方向性なのではないでしょうか。

筆者自身はまだサヴェージ・ロックを投げていないため、実際の使用感について断定することはできません。

それでも、

「LOCKシリーズが好き」

「強いソリッドでは手前が早い」

「パールではオイル上で少し不安」

「転がりは欲しいけれど、バックエンドの動きも欲しい」

そんなボウラーにとって、サヴェージ・ロックは非常に興味深い一球だと思います。

10年以上続くLOCKシリーズ。

その象徴であるRAD-XコアがA.I.化されたことによって、どのような進化を見せるのか。

サヴェージ・ロックは、昔のLOCKを知っている人にも、初めてLOCKシリーズを使う人にも注目してほしい2026年モデルです。

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