『スポーツで120%の力を出す!メンタル強化メソッド45』レビュー|試合で実力を発揮するためのメンタル術

本・自己啓発

はじめに

「練習ではできるのに、本番になるとうまくいかない」

「大事な場面になると緊張してしまう」

「一度ミスすると、そこから気持ちを立て直せない」

スポーツをしている人なら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。

技術や体力を高めるために練習する人は多いですが、意外と後回しにされやすいのがメンタルのトレーニングです。

そこで今回紹介するのが、浮世満理子さんの

『スポーツで120%の力を出す!メンタル強化メソッド45』

です。

試合で実力を発揮できない人や、プレッシャーに弱いと感じている人にとって、メンタルについて改めて考えるきっかけになる一冊です。

特にボウリングのように、1投のミスを引きずらず次の投球へ切り替えることが重要な競技とも相性のいい内容だと感じました。

『スポーツで120%の力を出す!メンタル強化メソッド45』とは?

本書は、メンタルトレーナーの浮世満理子さんによるスポーツメンタルの実践書です。

タイトルの通り、スポーツで自分の持っている力を発揮するための考え方や方法が、45のメソッドとして紹介されています。

基本情報

項目内容
書籍名スポーツで120%の力を出す!メンタル強化メソッド45
著者浮世満理子
出版社実業之日本社
発売2013年
ページ数192ページ

「メンタルを強くしろ!」

「もっと自信を持て!」

という精神論だけではなく、メンタルとは何なのか、どうすれば弱点を強みに変えていけるのかを具体的に考えていくのが特徴です。

この本で学べること

本書では、大きく分けて次のようなテーマについて学べます。

  • メンタルとは何か
  • 目標とモチベーションの関係
  • 練習に対する考え方
  • 人間関係への向き合い方
  • コンディションの整え方
  • プレッシャーへの対処
  • 集中力を高める方法
  • マイナス思考との付き合い方
  • ネガティブな感情を切り替える方法

スポーツ選手が実際に遭遇しやすい悩みを扱っているため、

「これ、自分にもあるな……」

と思えるテーマが見つかりやすいのが魅力です。

メンタルは「根性」だけではない

この本を読むうえで大切なのが、

メンタルが強い=何があっても動じない

という単純な話ではないということです。

スポーツでは、

「緊張するな」

「弱気になるな」

「気持ちで負けるな」

と言われることがあります。

しかし、緊張している人に「緊張するな」と言ったところで、簡単に緊張が消えるわけではありません。

大切なのは、

なぜ自分がその状態になっているのかを理解し、どう行動するかを考えること。

メンタルを才能として考えるのではなく、トレーニングできるものとして捉えられるようになることが、本書を読む大きなメリットだと思います。

印象に残ったポイント4選

印象に残ったポイント① 目標の作り方

スポーツでモチベーションを維持するためには、目標設定が非常に重要です。

例えば、

「絶対に優勝する!」

という目標だけを掲げても、現在の実力との差が大きければ途中で苦しくなってしまうことがあります。

そこで重要になるのが、最終目標だけではなく、

「そこへ到達するために今何をすればいいのか」

まで考えることです。

ボウリングなら

最終目標が

「大会で優勝する」

だったとしても、その前に、

  • スペア率を上げる
  • 10ピンの成功率を上げる
  • オープンフレームを減らす
  • アベレージを5ピン上げる
  • 苦手なコンディションを減らす

など、具体的な目標へ分解できます。

すると、

「優勝できなかった=全部ダメ」

ではなく、

昨日の自分より成長できたか

という視点を持てるようになります。

これは長く競技を続けるうえでも非常に重要だと思います。

印象に残ったポイント② プレッシャーとの付き合い方

試合になると普段通り投げられない。

これはボウリングでもよくあります。

例えば10フレーム。

ストライクなら勝ち。

9本以下なら負け。

こういう場面では、

「絶対ストライクを取らないと……」

「ミスしたらどうしよう……」

と考えてしまいます。

すると腕に力が入り、タイミングがズレ、本来の投球ができなくなる。

ここで重要なのは、

結果ではなく、自分がコントロールできることへ意識を向けること。

「ストライクを出す」

という結果を完全にコントロールすることはできません。

しかし、

「いつものルーティンをする」

「狙っているスパットを見る」

「力まず投げる」

といった行動なら、自分でコントロールできます。

大事な場面ほど、

結果ではなく「今やるべきこと」に集中する。

競技者にとって非常に大切な考え方です。

印象に残ったポイント③ ミスを引きずらない

個人的にボウリングとの相性が特にいいと思ったのが、マイナス思考や感情との付き合い方です。

ボウリングでは、

1投目でミス

イライラする

次の投球でも力が入る

さらにミス

完全に崩れる

ということがあります。

1回のミスそのものより、

ミスした後の数フレームでスコアを大きく落としてしまう。

こちらの方が問題になることもあります。

終わった投球は変えられません。

変えられるのは、

「次の1投をどう投げるか」

だけです。

ミスを反省することは大切ですが、試合中に必要以上に引きずる必要はありません。

「なぜミスした?」

と簡単に分析したら、

「じゃあ次はどうする?」

へ切り替える。

この習慣だけでも競技中の安定感はかなり変わってくると思います。

印象に残ったポイント④ 「クリアリング」という考え方

本書を読んだ人の感想でも評価されている考え方の一つが「クリアリング」です。

頭の中にある不安や嫌なこと、モヤモヤしている感情などを整理していく考え方です。

人間は、

「考えないようにしよう」

と思うほど、そのことを考えてしまう場合があります。

そこで無理に押し込めるのではなく、

自分が何を不安に感じているのかを認識する。

例えば大会前なら、

「予選落ちしたら嫌だ」

「練習よりオイルが難しかったらどうしよう」

「周りから下手だと思われたくない」

など、不安を書き出してみるのも一つの方法でしょう。

頭の中だけで考えるより、自分が何を怖がっているのか整理しやすくなります。

ボウラーにもおすすめしたい理由

ボウリングは技術だけでなく、メンタルの影響が大きいスポーツです。

特に競技ボウリングでは数ゲームを続けて投げるため、

気持ちの切り替え能力

が重要になります。

9本スペアを取った直後にストライクを出すこともあれば、

スプリットを出した直後にストライクを出すこともあります。

つまり、

前の投球と次の投球は別物です。

しかし人間の頭の中ではつながっています。

だからこそ、

「さっきミスしたから次もダメかもしれない」

という思考を、

「次の1投でやることは何か?」

へ切り替える能力が重要です。

本書で紹介されているメンタルトレーニングの考え方は、こうしたボウリング特有の心理状態にも応用しやすいと思います。

実際に読んで感じた良かったところと気になったところ

① 具体的で実践しやすい

メンタル系の本には抽象的な内容もありますが、本書は45のメソッドに分かれているため、

「まずこれを試してみよう」

と行動につなげやすい構成です。

② スポーツ経験者なら共感しやすい

プレッシャー、集中力、練習、モチベーション、マイナス思考など、スポーツをしている人なら経験しやすいテーマが多く登場します。

自分の経験と照らし合わせながら読めるのが面白いところです。

③ スポーツ以外にも応用できる

本書の考え方はスポーツだけに限定されません。

仕事、勉強、資格試験など、

「本番で力を発揮する必要がある場面」

にも応用できます。

そのため、現在スポーツをしていない人でも役立つ部分はあるでしょう。

少し気になったところ

一方で、人によっては

「似た内容が繰り返されているように感じる」

部分があるかもしれません。

また、メンタルトレーニングは読んだだけですぐに強くなるものではありません。

本書を読んで、

「なるほど!」

で終わらせるのではなく、

実際の練習や試合で試してみること

が重要です。

45個すべてを一気に実践する必要もないでしょう。

まずは自分が一番困っている部分から、一つずつ試していく読み方がおすすめです。

こんな人におすすめ

『スポーツで120%の力を出す!メンタル強化メソッド45』は、特にこんな人におすすめです。

  • 練習ではできるのに試合になると失敗する
  • プレッシャーに弱い
  • 緊張すると体が動かなくなる
  • ミスを引きずってしまう
  • モチベーションに波がある
  • 集中力を高めたい
  • 試合で実力を発揮したい
  • ボウリングの大会で安定して投げたい
  • メンタルトレーニングを始めてみたい

逆に、心理学の研究や理論を深く学びたい人より、

「競技で使える考え方を知りたい」

という人に向いている一冊だと思います。

まとめ

技術を磨いたら「心」もトレーニングしよう

スポーツが上手くなりたいと思ったら、多くの人は技術練習をします。

ボウリングなら、

フォームを改善する。
スペアを練習する。
球速を上げる。
回転数を増やす。
オイルコンディションを勉強する。

もちろん、どれも重要です。

しかし大会になると、

その技術を「本番で出せるか」が勝負になります。

どれだけ練習しても、

「ミスしたらどうしよう」

「絶対ストライクを出さないと」

と考えて体が固まってしまえば、本来の力を発揮することは難しくなります。

だからこそ、

技術・体力と同じようにメンタルもトレーニングする。

『スポーツで120%の力を出す!メンタル強化メソッド45』は、その第一歩として読みやすい一冊です。

特に、

「練習ではできるのに試合になると結果が出ない」

と悩んでいる人には、一度読んでみてほしい本です。

ボウラーなら、スコアアップのためにボールやフォームを見直すだけでなく、**「次の1投に集中するための心の作り方」**も身につけてみてはいかがでしょうか。

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