STORM CODE BLACK NANO PEARL(コードブラック・ナノ・パール)をレビュー|NRGパール×RAD4が生み出す強烈なバックエンド

ストーム

はじめに

STORM(ストーム)の歴代ボールの中でも、高い人気を誇る「コード」シリーズ。

その中でも個人的にかなり面白い存在だと思うのが、**コードブラック・ナノ・パール(CODE BLACK NANO PEARL)**です。

名前だけを見ると「コードブラックの走ってキレるタイプかな?」と思うかもしれません。

しかし、このボールは単純な走り系パールとは少し違います。

パールらしいレーン手前の扱いやすさを残しながら、オイルに対してもしっかりキャッチし、RAD4コアによって奥で力強く向きを変える。

このバランスこそ、コードブラック・ナノ・パール最大の魅力です。

今回はコードブラック・ナノ・パールのスペックや特徴、実際のレーン上でイメージしやすい動き、向いているボウラーまで詳しく紹介していきます。

コードブラック・ナノ・パールとは?

コードブラック・ナノ・パールは、STORMの人気シリーズ「コード」シリーズから登場したボウリングボールです。

最大の特徴は、

NRGパールリアクティブ × RAD4コア

という組み合わせ。

特に注目したいのが「NRGパールリアクティブ」です。

パール素材だからといって、単純に手前を走らせることだけを狙ったボールではありません。

しっかりとオイルを感じながら進み、ブレークポイントではRAD4コアの強さを利用して方向転換してくれる。

個人的には、

「オイルに負けにくいのに、奥の動きまでしっかり出せるパール」

という表現が、このボールの特徴をイメージしやすいと思います。

コードブラック・ナノ・パールのスペック

項目スペック
メーカーSTORM(ストーム)
カバーストックNRGパールリアクティブ
コアRAD4コア
RG2.500(15ポンド)
ΔRG0.058(15ポンド)
マスバイアス差0.020(15ポンド)
フレア6インチ+
表面仕上げ2000グリット・アブラロン
カラー3トーン・ブラック
硬度73~75
発売時期2017年11月
適正レーンミディアムヘビー
フレグランスグアバ・タンジェリン

数字を見ると、かなり強いコアを搭載していることが分かります。

特にΔRGが0.058と高く、フレアも6インチ以上。

そのため、投球後にしっかりと軸移動しながらレーンを進んでいくタイプです。

「パール=直線的」というイメージだけで見ると、このボールの本質を見誤るかもしれません。

実際にはどんな動きをする?

① 手前は意外とスムーズ

NRGという名前から、

「手前からかなり噛むんじゃない?」

と思う人もいるかもしれません。

ところがコードブラック・ナノ・パールは、想像しているより手前がスムーズです。

もちろん弱いパールのようにツルツル走っていくわけではありません。

オイルを感じながらも必要以上にエネルギーを使わず、ブレークポイントまでパワーを持っていってくれる印象です。

これが非常に使いやすいポイント。

強いソリッド系ボールだと手前で噛みすぎてしまい、奥で動きが甘くなることがあります。

コードブラック・ナノ・パールなら、

「手前で使い切らず、奥まで力を残す」

というラインを作りやすくなります。

② ブレークポイントからの動きが強い

そしてコードブラック・ナノ・パールの本領が発揮されるのがレーン後半。

RAD4コアの存在感が一気に出てきます。

ドライゾーンに触れた瞬間に急激に方向転換するだけではなく、向きを変えてからピンまで曲がり続けるような動きが特徴的です。

個人的にここはかなり重要だと思っています。

バックエンドが強いボールというと、

「一瞬だけガツンと曲がる」

タイプもあります。

そういったボールはハマったときには非常に強い反面、ブレークポイントが少しズレただけで裏まで行ったり、逆に滑ったりすることがあります。

コードブラック・ナノ・パールは、強いバックエンドを持ちながらも、曲がりそのものに持続性があります。

だからインサイドから外へ出すラインでも使いやすい。

走り・キャッチ・曲がりのバランスが非常に面白いボールです。

RAD4コアがコードブラック・ナノ・パールの心臓部

コードシリーズを語るうえで外せないのが「RAD4コア」。

コードブラック・ナノ・パールにも、このRAD4コアが搭載されています。

低めのRGと高いΔRG、さらにマスバイアスを持った非対称コアによって、非常に力強い転がりを生み出します。

特に感じやすいのが、ブレークポイント以降。

カバーストックだけで無理やり曲げているというより、

コアそのものがボールの向きを変えてくれる感覚

があります。

そのため、ある程度オイルがあるコンディションでもインサイドへ入りやすい。

「外真っすぐしか投げられない強いボール」ではなく、オイルを使って幅を取るラインも選択肢に入ってきます。

コードブラック・ナノ・パールが活躍するレーン

メーカー公表の適正レーンは「ミディアムヘビー」です。

実際、このくらいのオイル量が一番コードブラック・ナノ・パールの良さを引き出しやすいでしょう。

ある程度オイルがある状態で、

内側のオイルを使いながら外へ出し、ドライゾーンから戻す。

こんなラインはかなり相性が良いと思います。

逆にオイルがかなり少なくなった状態では、RAD4コアとNRGパールの強さが邪魔になる可能性があります。

手前から捕まり始めてしまうと、本来の「奥まで力を残す」という良さが消えてしまいます。

その場合は、もう少し弱いパール系ボールへ変更したほうがラインを作りやすくなるでしょう。

ハウスコンディションではどう?

一般的なハウスコンディションでも十分使えるボールです。

特に、

「外側はかなりドライだけど、内側にはまだオイルが残っている」

という状況。

こういうコンディションではコードブラック・ナノ・パールの強さが活きます。

外を真っすぐ投げるのではなく、少し中へ移動してオイルを使う。

そこから外へ出して戻す。

コードブラック・ナノ・パールなら内側のオイルで滑らせながら、外側のドライに触れたところからRAD4コアでしっかり戻すラインを作れます。

ただし、朝一番のかなりオイルが多いコンディションでは、パールゆえにブレークポイントまで滑りすぎる場合があります。

反対にゲーム後半で手前まで削れてくると、今度は強すぎる。

つまり、

「オイルがあるけれど、ソリッドでは手前が重く感じ始めた」

そんなタイミングが狙い目です。

ピンアクションも魅力

コードブラック・ナノ・パールでもう一つ注目したいのがピンアクション。

RAD4コアによって奥までエネルギーを残しやすいため、ポケットへ入ったときのピンの飛び方には迫力があります。

特に少し薄めに入ったとき。

ボールがピンに当たった瞬間に終わるのではなく、しっかり押し込んでいく感覚があります。

ストライクを続けるためには「たくさん曲がること」だけが重要ではありません。

ポケットへどんな角度で入り、どれだけエネルギーを残しているか。

コードブラック・ナノ・パールは、この部分まで考えられたボールだと思います。

コードブラック・ナノ・パールのメリット

オイルに比較的強いパール

一般的な走り系パールよりオイルへの対応力が高く、ミディアム~ミディアムヘビーで使いやすいのが魅力。

奥の動きが強い

RAD4コアによるバックエンドの強さはコードシリーズらしさを感じられる部分です。

インサイドラインを攻めやすい

内側のオイルを利用しながら外へ出して戻すラインを作りやすく、幅のある攻め方ができます。

曲がりに持続性がある

単純な「走ってキレる」だけではなく、向きを変えてからピンまで動き続けるイメージがあります。

コードブラック・ナノ・パールのデメリット

もちろん万能ではありません。

まず、ドライコンディションには強すぎます。

オイルが少ない状態では手前から動き始めてしまい、RAD4コアの強さを持て余す可能性があります。

また、あまり曲げたくない人にとってもオーバースペックになりやすいでしょう。

特に球速が遅めで回転量が多いボウラーの場合、コンディションによっては想像以上に手前から反応する可能性があります。

そのため、

「いつでも使える基準球」というより、オイルがある程度残っているときに威力を発揮する攻撃的なボール

と考えたほうが良いと思います。

こんなボウラーにおすすめ

コードブラック・ナノ・パールは、

  • オイルに負けにくいパールが欲しい
  • 奥でしっかり動くボールが好き
  • インサイドから幅を取って投げたい
  • ソリッドでは手前が重すぎると感じる
  • コードシリーズ特有のバックエンドが好き
  • ミディアム~ミディアムヘビー用のボールを探している

こんなボウラーにはかなり面白い選択肢です。

逆に、

「基本的に外を真っすぐ投げたい」

「ドライコンディション中心」

という人なら、もっと弱いカバーストック・コアを採用したボールのほうが扱いやすいでしょう。

個人的にコードブラック・ナノ・パールで一番面白いところ

スペックだけを見れば、強いカバーに強い非対称コアを組み合わせたハイパフォーマンスボールです。

でも、このボールの面白さは単純な「曲がりの大きさ」ではありません。

強いのに走る。
走るのに滑りっぱなしにならない。
奥で向きを変えるのに、その動きが一瞬で終わらない。

この一見矛盾するような特徴が同居しているところが、コードブラック・ナノ・パールの魅力だと思います。

強いソリッドから弱いパールへ一気に落とすのではなく、

「まだオイルはある。でもソリッドだと手前で捕まりすぎる」

という状況で投入できる。

ボールを複数持ち込む人ほど、この立ち位置の便利さを感じやすいのではないでしょうか。

まとめ

コードブラック・ナノ・パールは今見ても魅力的な一球

コードブラック・ナノ・パールは、

NRGパールリアクティブ × RAD4コア

という組み合わせによって、オイルへの対応力とバックエンドリアクションを高いレベルで両立したボールです。

特徴を簡単にまとめるなら、

「オイルに強いパール」

そして、

「奥でしっかり向きを変え、そのままピンまで動き続けるボール」

という表現がしっくりきます。

発売から年月が経っているボールですが、スペックやコンセプトを見ると、コードシリーズが人気だった理由を感じられる一球です。

最近のボールだけを追いかけるのも楽しいですが、こうした少し前の名作を振り返ってみると、現在のボール選びにも役立つ発見があります。

コードブラック・ナノ・パールを持っている人は、ぜひ「どれだけ曲がるか」だけではなく、

どこまで走って、どこから向きを変え、ピンまでどう動いているのか

に注目して投げてみてください。

このボールの本当の良さが、さらに分かりやすくなると思います。

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